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   <title>L&apos;Écume des Jours</title>
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   <updated>2011-06-19T11:56:37Z</updated>
   <subtitle>traumerei a.k.a Daichi Kambayashi&apos;s journal</subtitle>
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   <title>production note of &quot;note et sort.&quot;.</title>
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   <published>2011-06-19T07:53:46Z</published>
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<br>
production note of "note et sort.".
<br>
note et silenceによる企画展「note et sort」は、
一枚の水平線の写真からイマジネーションを得て、6人の作家がそれぞれのプロダクトへ落としこむというものでした。

クロージングが終わってから作家たちと一杯飲んだのですが、その時にそれぞれの”構想から制作のプロセス”を話していて、他人のそれを聞くのはとても面白かったので僕も纏めてみようと思います。
自分にとってもこの出来事を纏める良いきっかけなので。

詩人・音楽家・テキスタイルデザイナー・グラフィックデザイナー・コラージュアーティストという、本来のアウトプットの形がバラバラなので、思考のプロセスもかなり違うのではないかと。
「同じテーマ→違うアウトプット」という事であれば、必然的に鍵になるのは「その間に何を思い何を行ったか」だと思うのです。
（実際、土井樹くんは生物物理学を専攻している音楽家なので、僕の中に全くない視点を持っていてかなり面白かったです。ちょう理系。）
<br>

<br>
僕の場合　＜コンセプトについて＞

4月の半ばに企画者であるトールくんから話を頂き、とても嬉しいお誘いだったので、すぐにOKを出しました。

その後、改めてミーティングをした時に、作品の制限について・6人の作家が参加すること・それぞれフィールドが違うことを確かめ、そのブランドの洋服の上代や店舗のサイズ・客層なども確認しました。
というのは、僕には表現方法が幾つかあるので、よりよく見せるよりよく伝える為のポジショニングが必要だと思ったからです。
土井樹くんという音楽家が参加しているので（彼にはdearAirで一回会ったことがある）音だけの表現は避けました。中山聡さんという詩人も参加しているので、言葉だけでの表現も避けました。
まだこの時は、ぼんやりとアウトプットの形が見えてきた状態。
<br>
その後は、日常的にテーマである「水平線の写真」をどう解釈しようかと考えていました。
水平線・海・うみのむこうがわ…
会う人々に海について訊いてみたりもしました。
ある人は、海沿いに住んでる人は津波で流されてしまってもやはり帰って行きたいらしいと。
ある人は、うみの向こう側は行ってはいけない場所。ニライカナイだと。
ある人は、北の海の厳しさを。
<br>
僕自身の海にまつわる記憶を遡ってみると…
冬のバルセロナで、丘を登りきった時に一面に広がっていた港。
アイルランドに渡るフェリーの上から海面の写真を撮ったこと。
冬の太平洋へ、結ばれない恋人と夜のドライブをして海を見にいったこと。
誕生日の友人を誘拐して10人ほどで海に行き、花火をして一緒に朝陽を見たこと。
独りで波を見に行ったこと。
夜中に沖縄の海に立ち、生温さを感じながら見上げた満天の星空。
父親と自転車で日本海に向かい、緩やかな坂を下った時に見えた海。

…どんなに思い返しても幼少期の原体験となる海の記憶がありませんでした。
心の中に杭となって突き刺さる体験が無ければ、それについて知っているとは言えないのではないだろうか。
僕はきっと、海を知らない。
<br>
そういえば海の夢（traumerei）も見たことがない。
何故だろう？
それはきっと、海がすでに夢であるからだ。

…そう思いついた時に全てはひとつのラインで繋がりました。
僕は海を知らない。
しかし海は夢そのものであり、僕が夢の住人であるならば、夢の中の海なら作ることが出来る。
それはきっと日常と何も変りが無いが、水彩が滲んだような海の色彩に彩られている。
そしてそこに、海は出てこない。
なぜなら夢には知らないものは出てこないから。

ある意味で、メビウスの輪のように螺旋状にループするコンセプトではあるのだけれど、
「日常に水彩が滲む」これで全て成立すると思いました。
<br>
そして同時に考えていた事は、
海・mar　→ mail・手紙
mar →　シュペルヴィエルの「海に住む少女」　という事で、
「この日常と何ら変りない世界で起こった、いくつかの恋の話。
魂を置き去りにしてしまった別の世界（ただ水彩が滲んでいる世界）の断片が詰まった手紙」と固まってきました。

過去に撮りためた写真の中からコンセプトに合うものをセレクトし、過去の恋にまつわる詩をアレンジし、シュペルヴィエルの文章を引用・編集して一冊の本をデザインしました。
そして、サウンドトラックとして「その海に住む少女」が口ずさむ曲を書きました。
つまり、僕が出来る表現手段を全て使ってひとつの物語をデザインするというものです。
<br>

<br>
＜サウンドトラックについて＞

僕はその少女の事を知らない筈なので、知らない人にハミングをしてもらう必要がありました。
全く知らないわけではなく微妙に知っていて（僕が作った架空の人物だけどモデルはあるから）、幼すぎず大人すぎない声質（好みで言うと大人の声が好きだけど、L'enfantだから少女性も必要）を持っている事でした。
twitterでその事を呟いたら、前からフォローしているけれど一度も会った事は無く、あまり深く知らない女の子が参加してくれるとの返事を貰いました。

mifuさんという彼女と、実際に会うことなくそれぞれがレコーディングしてそのファイルをやり取りし、完成させました。

波のようにインテンポを避け、水中と水面を行き来することで水平線を意識させる構造になっていて、そこにうっすらとハミングと呼吸の音が聴こえるように音をデザインしました。
<br>

<br>
＜プロダクトについて＞

ここはコストも絡むので、難しい部分だったのですが。
まず、「海からの手紙」という構想から透けている封筒（トレペ）が必要でした。

そして、表面のみ海を表現する必要があったので（前述のとおり本質的には海をしらないから表面だけ）テーマの写真をトレーシングペーパーに印刷して表紙にしました。
ちなみに、海は表層だけなのでZineと一体化はしていません。

中身であるZineは中綴じ20頁で、紙は水彩が滲んだ感じが表現できるように少しくすんでいて、ザラッとした質感の紙を使いました。
封入したコンセプトシートは、前段なので本体とは切り離し、35kg程のとても薄い紙を使いました。（お菓子の箱に入っている説明書きのようなもの）

プロダクトとしての一体感を出すために、サウンドトラックはCDというメディアを止め、webからダウンロードできるアドレス・ID・PWが書かれているカードを付けました。
これも他の紙類とは意味合いが違うので、マットで少しツルッとした紙を使いました。
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ーーーーー
<br>
実際に書いてみると長くなってしまいました。
僕は作り手としてアーティストトークの類が好きなので、他人の制作のプロセスを覗くのもなかなか面白いかなと思います。

クロージングの後に話している時にも、様々なところでも「言葉で説明する必要があるのは作品として弱い」という意見も耳にします。
でも僕はそうは思いません。
勿論、言葉になりえないモノが他の形になるという意見はその通りだと思いますが。
何かひとつの想いを昇華させたものは他人の知りえぬ（極論、他人が知る必要がない）ものだと思いますし、実際そういうモノを作ったときの説明は曖昧であるほど解釈の幅も広がり受け手の物語として飛び立って行ってくれます。
しかし、今回は企画ありきのプロダクトを作ったということなので、プロセスも作品の一部に含まれるのではないだろうかと思いました。
アウトプットが全てでは無い事もありますし、この時代において作品という概念はもはや個人の日常をも含んでいると思います。
<br>
展示は既に終わってしまっているのですが、作品に関してはここで少し見ることが出来ます。（また、ちゃんと物撮りをしてページを用意しようかと思いますが）
<a href="http://noteetsort.tumblr.com/" target="blank">http://noteetsort.tumblr.com/</a>
<a href="http://www.00traumerei00.com/acrossthesea/" target="blank">http://www.00traumerei00.com/acrossthesea/</a>
<a href="http://soundcloud.com/traumerei/lenfant-de-la-haute-mar" target="blank">http://soundcloud.com/traumerei/lenfant-de-la-haute-mar</a>

ご購入を希望される方は、<a href="mailto:3gymnopedies@gmail.com">3gymnopedies@gmail.com</a> までご連絡を。
<br>
都内を中心にいくつかのセレクトブックショップにも置いてもらおうと思っているので、その時にはまた改めて告知します。（営業しなきゃ！）

改めて、今回このような機会を下さった武藤亨くんnote et silenceの皆さま、有難うございました。

それでは、また。
<br>]]>
      
   </content>
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   <title>across the sea</title>
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   <published>2011-06-18T15:06:43Z</published>
   <updated>2011-06-18T15:58:19Z</updated>
   
   <summary> 5/29 雨の季節がやって来ましたね。 今日は休日ですが、雨の音とピアノの音が...</summary>
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      <![CDATA[<a href="http://00traumerei00.com/blog/images/acrossthesea_web.jpg" rel="lightbox" title="" class="border"><img alt="" src="http://00traumerei00.com/blog/images/acrossthesea_web-thumb.jpg" width="525" height="375" /></a>
<br>
5/29

雨の季節がやって来ましたね。
今日は休日ですが、雨の音とピアノの音がマリアージュする部屋の中で、溜まっている雑務の処理や読書などをして、とてもリラックスした一日を過ごしています。

このBlogはすっかり更新できなくなってしまったのですが（久しぶりの更新ですね…）、
今日はとてもフラットな精神状態なので（昨日買ったトワレのお陰で）、告知を含め書こうと思います。


今年に入ってからいろいろな出来事がありました。
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ーーーーー
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1月は、知り合いの女性監督が作るショートフィルム「世界で一番美しい辞書」の為にピアノ曲を制作しました。
SF的な要素のある、愛のハナシ。なのかな…
短い作品なのですが、映像との調和を考えて極力シンプルにしました。
音だけで聴くのと、フィルムの一要素として感じる「音楽」の違いはとても面白かったですし、良い経験になりました。
<a href="http://soundcloud.com/traumerei/soundtracks-themostbeautifuldictionary-1" target="blank">http://soundcloud.com/traumerei/soundtracks-themostbeautifuldictionary-1</a>
<a href="http://soundcloud.com/traumerei/soundtracks-themostbeautifuldictionary-2" target="blank">http://soundcloud.com/traumerei/soundtracks-themostbeautifuldictionary-2</a>

このフィルムは幾つかの映画祭に出品しているようで、
先日、監督からワシントンでの欧州アジア映画祭での上映が決定したと連絡が来ました。
日本でも上映されると良いですね。
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2月には古い友人がやっているwonder youというレーベルからのコンピレーションに曲を提供しました。
これは以前に記事を書きましたね。
<a href="http://00traumerei00.com/blog/2011/02/couple_of_1.html" target="blank">http://00traumerei00.com/blog/2011/02/couple_of_1.html</a>

また、2月は恋人と別れた月でもありました。
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<br>
そして、311の地震以降、少なからず僕自身にも影響があり、その後暫くの記憶が曖昧です。
仕事は続けていたけれど、広告業界の惨めさを感じたりしながらも、まぁ何とかやっています。
この、まぁ何とか…、という感じは非常に宜しくないので、早めに解消しなくてはいけないのですが。。
何かアクションを起こそうとしても、結局、等身大の事しか出来ないという現実を目の当たりにした3月でした。
もちろん、もっとたくさん思うことはあるのだけれど…
とても纏めきれないので。
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ーーーーー
<br>
4月になってから、もともとtwitterで知り合った武藤亨くんから、彼が勤めるアパレル"note et silence"の企画展に出品しないか？とお誘いを貰いました。
水平線が写っている一枚の写真をインスピレーションに、作家たちが作品を作るというものです。

写真＋詩＋サウンドトラックを小冊子（Zine）という形に落とし込んだのですが、
コンセプト上、どうしても”よく知らない女の子の声”（しかも幼なすぎず大人すぎず）が必要で、mifuさんが快く協力してくれたお陰でサントラも完成させる事ができました。
制作を開始したのが、GWが終わってからだったので、一昨日（5/27）の朝まで睡眠不足の日々が続きました。

二人とも、ありがとう！感謝しています。

5/27～6/12まで、note et silenteの吉祥寺店・京都店にて作品が展示されています。
他にも5組の作家さんが出品されていて、それぞれ購入可能です。

イベント詳細はこちら
<a href="http://noteetsort.tumblr.com/" target="blank">http://noteetsort.tumblr.com/</a>

商品の詳細こちら
<a href="http://www.00traumerei00.com/acrossthesea/" target="blank">http://www.00traumerei00.com/acrossthesea/</a>

試聴はこちら
<a href="http://soundcloud.com/traumerei/lenfant-de-la-haute-mar" target="blank">http://soundcloud.com/traumerei/lenfant-de-la-haute-mar</a>

ご購入を希望される方は、<a href="mailto:3gymnopedies@gmail.com">3gymnopedies@gmail.com</a> までご連絡ください。


この作品のコンセプトシート・プロダクションノートは次の記事に書こうと思います。
<br>
ーーーーー
<br>
その間に、石橋×アチコ・ex-KARENなどのアチコさんから新しいバンド（Ropes）の7inchレコードのデザインを依頼されました。
僕が何か作る度にツイートしていたのを見ていてくれたようで、気に入って頂き、嬉しいですね。

デモを聴かせてもらったのですが、フォーキーでとても良いです。
彼女の声は、独特な澄み方をしていて、不思議な気持ちになります。

ジャケット用にモデルを使った撮影もする予定で、僕にとっても新しいチャレンジなので楽しみです。
<br>
ーーーーー
<br>
というわけで、今年になってから毎月に近いペースで制作をしていて、良い流れです。
今年はtraumereiの録音も計画していますし、夏以降には写真でのシリーズ作品を作ろうかと思っています。

今後も音楽・写真・デザイン問わず、いろいろな事に誘って頂けると嬉しいです。
<br>]]>
      
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   <title>letters from the past #4</title>
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   <published>2011-04-14T15:49:40Z</published>
   <updated>2011-04-14T22:27:53Z</updated>
   
   <summary> 過去からの手紙。2011年3月23日。 昨年、6/24の日記にはこう記してあっ...</summary>
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      <![CDATA[<a href="http://00traumerei00.com/blog/images/P1010028_s.jpg" rel="lightbox" title="" class="border"><img alt="P1010028_s.jpg" src="http://00traumerei00.com/blog/images/P1010028_s-thumb.jpg" width="525" height="350" /></a>
<br>
過去からの手紙。2011年3月23日。
<br>
昨年、6/24の日記にはこう記してあった。
「花が枯れるのは美しいが、果実が腐るのは醜い」
自意識の衝突により、世界を美しく変える魔法を失った直後の、痛切な言葉。

ここから先は、先日作った曲と成熟・腐敗に関する手記。
登場人物が実在するかしないかは、誰もしらない。
<br>
ーーー
<br>
こんにちは。
またしても、すっかり遅くなってしまいました。
業界的に、年度末はやはり忙しいものですね。

そんな中、先日の「お話」を公開させてもらいました。
先ずお礼を。ありがとうございます。

実は、je te veux というエリック・サティが作曲した曲があって、
それは男声版と女声版が一対になっているんですね。
僕はこの曲にちょっと嫌な思い出があるのですが、それでもその詩の形は美しいなと思っていました。
貴女が、元のカタチに合わせて書いてくれた時に、この事を思い出して、オマージュにしようと思いました。

熟してこそ赦せる。のかなと思いました。
この曲を作った時には何もモチーフがなかったのですが、
数年が経ち、またこういう形で一緒に何かできるのが嬉しいという気持ちがありました。
過去を赦したこと。無花果という官能的な果実が浮かんだこと。
一対の詩が生まれたこと。
うまく言葉にできませんが、何か一本の線で繋がったような気がします。
<br>
長くなってしまいましたが。

貴女からメールが届いたとき、僕は確かに存在していて、お酒を飲んでいました。
しかも安酒場のうるさい中で。
僕はふとした時に、思い出して貰えるのがとても幸せです。
生きている理由といっても過言ではないと思います。

僕も時々あなたの事を想像します。
文面から読み取るイメージや、お話から想像する人物像。
今、去年の夏からのメールを読み返していました。
最初は驚きましたが、僕が恋の痛手から上手く眠れない時期でしたね。
少なからず支えになってくださって、ありがとうございます。改めて。

次第に暖かくなってきましたね。
<br>]]>
      
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   <title>letters from the past #3</title>
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   <published>2011-04-13T15:01:00Z</published>
   <updated>2011-04-13T16:02:32Z</updated>
   
   <summary> 過去からの手紙。2010年12月31日。 あと1時間で2010年が終わる。 大...</summary>
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      <![CDATA[<a href="http://00traumerei00.com/blog/images/P1000294_s.jpg" rel="lightbox" title="" class="border"><img alt="P1000294_s.jpg" src="http://00traumerei00.com/blog/images/P1000294_s-thumb.jpg" width="525" height="350" /></a>
<br>
過去からの手紙。2010年12月31日。
<br>
あと1時間で2010年が終わる。

大晦日や新年には何も思い入れは無いけれど、それでも少しだけ人生を振り返ったり、新しい目標を抱いたりする。
今年の正月は実家にて家族と一緒にゆっくりと迎えるつもりで帰郷した。
僕がこの家を出たのが18才の誕生日だったので、もう10年になる。

今年を振り返ると「詩」と「恋」。
この2文字そのものだったと思う。
<br>
一年前の大晦日には当時の恋人と車で横浜までドライブし、夜が明けて橋の上から朝日を眺め、その太陽があまりにも美しく希望そのものを感じた。
1月の終わりに5年間続けたバンド・旅団を卒業し、その日はリハーサルの後に独りでトラットリアに入った。
5年間の思い出とその先の希望を皿の上に並べ、エゾシカのパスタとミディアムボディの赤を食べた。
あの味と光景は忘れられない。
そして恋人が最後に花束と手紙をくれた日でもあった。

今年はよく雪が降った。
雪が降ったというよりは雪の記憶がたくさんある。
ある雪の夜、僕はとあるホテルに居た。
ある雪の朝、オフィスから雪を眺め、恋の魔法にかかっていた。
ある雪の日、線路に積もる雪を眺めながら終りを感じていた。
この雨が雪に変わったら、貴方を迎えに行くつもり。
<br>
音楽に関して言えば、
Mujika EaselとHaruka Nakamuraと新しいレーベルdear Airを誕生させた。
冬から春にかけてコンセプトを作るところから始め、9月にはMujikaの2nd Albumを、12月には敬愛するアーティストばかりのコンピレーションをリリースした。
そしてそれら全てのデザインをやったので、デザイナーとしても多忙な年だった。
その中でも特にMujika 2ndの盤面とコンピレーションのクレジットペーパーが気に入っている。
掌が一面を覆い静脈の色がうっすらと見え、透明な紙に刷った銀を彫ったように文字が浮かぶ。

5月には一つの大きな、とても大きな恋愛を終え、宝石のような一曲が生まれた。
traumereiのライブで披露したのだけれど、凄く大切な曲。
新月に騙された烏が、星屑の雨の中を飛んでいく。

9月には古い曲に息を再び吹き込んだ。
そのアートワークはかつて恋心を抱いた写真家にオファーしたのだけれど、すごく曖昧な伝えかたをしたにもかかわらず、息を飲むほどに美しいブルーの写真を出してくれた。
数年前に閉じ込めた哀しい記憶が、新しい鏡の力を以て、乱反射を始めた。
冬の海で、夏の海で、見たはずの、オリオンの悲しみ。
<br>
失ったものも幾つかあった。
失わなければならないものも幾つかあった。
それらは今でも輝き続け、時折、僕の夢に現れる。
そしてそれは人生に詩を書かせる鍵になっているのだろう。
愛とは何か？失うことである。
<br>
そして何より、めまぐるしいくらいに沢山の素晴らしい出逢いがあった。
人生がとても豊かになったのだけれど、これほどまでに一年の間で世界が広がったことはないと思う。
出逢った全ての人たちに、溢れても決して消えることのない、そして何れ失うことになる愛を。
ありがとう。
<br>]]>
      
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   <title>letters from the past #2</title>
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   <published>2011-04-11T15:37:34Z</published>
   <updated>2011-04-12T14:49:48Z</updated>
   
   <summary> 過去からの手紙。2010年12月4日。 2時間前に浴槽にお湯を張り、その後はメ...</summary>
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      <![CDATA[<a href="http://00traumerei00.com/blog/images/P1000636_s.jpg" rel="lightbox" title="" class="border"><img alt="P1000636_s.jpg" src="http://00traumerei00.com/blog/images/P1000636_s-thumb.jpg" width="525" height="350" /></a>
<br>
過去からの手紙。2010年12月4日。
<br>
2時間前に浴槽にお湯を張り、その後はメール返信やら軽い食事をしていたので、すっかり温くなったお湯に浸かった。
最近の日課といえば、浴槽の中で読書をすること。

シャワーを浴びている最中から言葉が湧き出てきたのだけれど、シャワー口からアルファべが降ってくる様を想像し、バスタブの中では漢字が沈殿し、石鹸の泡からは素敵なメロディーが流れるという妄想をした。
そう、僕は今日中にショートフィルムの為の音楽をひとつ作曲し、ディレクターである女性に送らなければいけないのだけれど、（あと30分後にはこの部屋を出て、初めて会う女性とワインを飲むので）彼女に「遅れます」という謝罪とハグを同封してメールを送ったところ。

シャワーの妄想から思い出したことといえば、「日々の泡」の１シーンであり、最初に買ったのはいつだったかなと思い出してみた。
きっと19歳で、洒落た本ばかりではなく雑貨などを所狭しと並べている某書店だったと思うのだけれど、その書店の名前はコルトレーンの作品のタイトル（というかべニューの名前）なので、Againのレコードジャケットに写っているベーシストであるジミー・ギャリソンの白いハイソックスが気になっている。
短パンに白いハイソックスを合わせている黒人のベーシスト（at ヴィレッジヴァンガード）が、マイケルより先に「ステージでは白い手袋（もしくは靴下）がやっぱり必要だ」と民衆に言わせしめた可能性について考えてみるのも悪くないな、と考えはじめて止めた。

さて、僕が読書の中で気になっていた事といえば「言語」に関してなのだけれど、言葉に意味を込めて読み解く相手を操るには、言語学などの知識も必要だなと思った。
というより、詩作に大いに役立つと思うし、コミュニケーションにおいては「嘘」の潜ませる方法、気づかせる方法、その事について言及させない方法のヒントなども有るのではないだろうか。

タイピングをしながら一つ重大な事に気がついたのだけれど、誰かの文体を真似て書き始めたのだけれど、次第に僕の文体になっている。
これが意味するのは、言葉は思考に、肉体に染み付いているということなのだろうか。
とするならば、言語教育において人格や感性をある程度意識的に操作することが可能なのではないだろうか。
僕は汚い言葉（「食う」という言葉など）がとても苦手なのだけれど、デートの時にレストランの席で女性がそれを言った時には百年の恋も冷めてしまう。
幸い、まだその経験はない。

こうしている間に脳の中の言葉の泉から白鳥が飛び立っていってしまうのだけれど、時間がやってきたので、独り煙草を吸い、この部屋を出ようと思う。
<br>]]>
      
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   <title>letters from the past #1.5</title>
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   <published>2011-04-10T16:01:48Z</published>
   <updated>2011-04-11T17:37:07Z</updated>
   
   <summary> 過去からの手紙。2010年11月9日。 ”花園” 秘密の恋。実は結構あるもの。...</summary>
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      <![CDATA[<a href="http://00traumerei00.com/blog/images/P1000975_s.jpg" rel="lightbox" title="" class="border"><img alt="P1000975_s.jpg" src="http://00traumerei00.com/blog/images/P1000975_s-thumb.jpg" width="525" height="350" /></a>
<br>
過去からの手紙。2010年11月9日。
<br>
”花園”

秘密の恋。実は結構あるもの。
もしくは、恋は秘密のおかげで美しいのかもしれない。
だからどうか、この沈黙よ、永遠に続け。
永遠を閉じ込める為に、創造物は存在する。その意味を忘れた時に残るのは、醜い残骸。
だからどうか、この永遠よ、青の時間まで待っておくれ。
<br>
僕にはミューズが何人かいる。
詩の女神。星屑の女神。雨の悪魔と、白い魔女。
それぞれに秘密を与えたまえ、夜の王よ。

（ラムを飲みながらサガンを読んでいるから…前世はバッカス？）
それと、手紙を待っている。ローヤルメールに時限爆弾を！
インスピレーションを与えておくれ、そうすればもう一つクリスタルを作ることが出来るから。
残酷で美しい光を乱反射し、瞬間を閉じ込めるクリスタル。
<br>
Blue in Green を聴いていると人生の哀愁のようなものを感じる。
たかが27年間で知った哀愁なんてきっとスプーン一杯程度だろうけれど、知らない感情を想像させることさえ音楽にはできるのだね。

パラフィン紙でシンセサイザーを包む。
「天使なんて見たことがないだろう？」「見たもん！夢の中で」
僕はフラメンコをスケッチする、幸せな王子。
<br>]]>
      
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   <title>letters from the past #1</title>
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   <published>2011-04-10T15:14:13Z</published>
   <updated>2011-04-10T15:23:45Z</updated>
   
   <summary> 過去からの手紙。2010年7月31日。 今までの僕の人生は常に拡大していた。 ...</summary>
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過去からの手紙。2010年7月31日。
<br>
今までの僕の人生は常に拡大していた。
時に恋人や友人と別れることはあれど、その経験は糧になっていたし、比較的プラスの方向にはたらいていた。
しかし最近、30才を過ぎた友人２人の話を聞いて思ったことがある。
<br>
彼は自分の愛情の深さに怖くなった。
27才まで、抱き合っているときに死にたくなるし、殺してしまいそうになっていたらしい。
それのバランスを取る為に複数の女性と交際をして、愛情の分散をしていた。
或るひとつの恋を失ってから彼は旅に出て、暫くしてから帰ってくると自分の中の何かが変わっていた。

「いま思うと、あの時で終わってしまったのかもね。」
<br>
彼女は本来の姿を取り戻した。
それまで沢山の恋愛をするも、恋愛においての”女らしさ”というものに違和感を覚えていた。
心で愛するし、心で繋がりたい。その為に幾度となく深い傷を負った。
ところが、ある芸術に出会い彼女も表現者のひとりとなる。
そうなると心で愛するものは芸術で事足り、恋愛の目的は体で会話をすることになった。
複数の恋人を持ち、僕のように女々しい男を泣かしてきたのだろう。

「私ね、今までの縛り付けるものから解放されて、ほんとうに自由なの。」
<br>
そんな話を別々の日に、同じバーの同じ席で同じお酒を飲みながら僕は聞いていた。
そして僕が思い出すのは、「スプートニクの恋人」の夜の遊園地、観覧車のシーン。

ねぇ、僕は何かを失ってしまったのだろうか？
それはもう二度と取り戻せないものなのだろうか？
<br>]]>
      
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   <title>i lost what i loose</title>
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   <published>2011-03-20T10:10:05Z</published>
   <updated>2011-03-20T10:20:36Z</updated>
   
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      <![CDATA[<a href="http://www.flickr.com/photos/daichielmo/5539367093/" title="P1000842 by traumerei, on Flickr"><img src="http://farm6.static.flickr.com/5095/5539367093_faee9442dd.jpg" width="525" alt="P1000842" /></a>

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<a href="http://www.flickr.com/photos/daichielmo/5539947732/" title="P1000844 by traumerei, on Flickr"><img src="http://farm6.static.flickr.com/5099/5539947732_dd0ede1282.jpg" width="525" alt="P1000844" /></a>

<a href="http://www.flickr.com/photos/daichielmo/5539957018/" title="P1000933 by traumerei, on Flickr"><img src="http://farm6.static.flickr.com/5174/5539957018_2714f231cc.jpg" width="525" alt="P1000933" /></a>

<a href="http://www.flickr.com/photos/daichielmo/5539952496/" title="P1000927 by traumerei, on Flickr"><img src="http://farm6.static.flickr.com/5015/5539952496_0c9c3187d5.jpg" width="525" alt="P1000927" /></a>

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<a href="http://www.flickr.com/photos/daichielmo/5539940328/" title="P1000820 by traumerei, on Flickr"><img src="http://farm6.static.flickr.com/5054/5539940328_1f11551fb7.jpg" width="525" alt="P1000820" /></a>

<a href="http://www.flickr.com/photos/daichielmo/5539950344/" title="P1000851 by traumerei, on Flickr"><img src="http://farm6.static.flickr.com/5099/5539950344_acacccae3d.jpg" width="525" alt="P1000851" /></a>

<a href="http://www.flickr.com/photos/daichielmo/5539378523/" title="P1000935 by traumerei, on Flickr"><img src="http://farm6.static.flickr.com/5253/5539378523_8513c8ec4b.jpg" width="525" alt="P1000935" /></a>
<br>]]>
      
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   <title>monochrome 0227</title>
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   <published>2011-02-27T16:39:50Z</published>
   <updated>2011-02-27T18:14:20Z</updated>
   
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      <![CDATA[<a href="http://www.flickr.com/photos/daichielmo/5482526240/" title="P1000734 by traumerei, on Flickr"><img src="http://farm6.static.flickr.com/5296/5482526240_3fc89f1e1a.jpg" width="525"  alt="P1000734" /></a>

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<a href="http://www.flickr.com/photos/daichielmo/5481933813/" title="P1000739 by traumerei, on Flickr"><img src="http://farm6.static.flickr.com/5219/5481933813_96370b708f.jpg" width="525"  alt="P1000739" /></a>

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<a href="http://www.flickr.com/photos/daichielmo/5481938947/" title="P1000755 by traumerei, on Flickr"><img src="http://farm6.static.flickr.com/5013/5481938947_e790ea3516.jpg" width="525"  alt="P1000755" /></a>

<a href="http://www.flickr.com/photos/daichielmo/5481941047/" title="P1000756 by traumerei, on Flickr"><img src="http://farm6.static.flickr.com/5093/5481941047_6b905c558b.jpg" width="525"  alt="P1000756" /></a>

<a href="http://www.flickr.com/photos/daichielmo/5481941859/" title="P1000760 by traumerei, on Flickr"><img src="http://farm6.static.flickr.com/5140/5481941859_7d67104054.jpg" width="525"  alt="P1000760" /></a>

<a href="http://www.flickr.com/photos/daichielmo/5481943069/" title="P1000763 by traumerei, on Flickr"><img src="http://farm6.static.flickr.com/5173/5481943069_6740a2f17f.jpg" width="525"  alt="P1000763" /></a>

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<a href="http://www.flickr.com/photos/daichielmo/5482544416/" title="P1000773 by traumerei, on Flickr"><img src="http://farm6.static.flickr.com/5180/5482544416_488744f544.jpg" width="525"  alt="P1000773" /></a>

<a href="http://www.flickr.com/photos/daichielmo/5482546250/" title="P1000776 by traumerei, on Flickr"><img src="http://farm6.static.flickr.com/5093/5482546250_058ace7916.jpg" width="525"  alt="P1000776" /></a>

<a href="http://www.flickr.com/photos/daichielmo/5482547294/" title="P1000777 by traumerei, on Flickr"><img src="http://farm6.static.flickr.com/5093/5482547294_7d2c143e32.jpg" width="525"  alt="P1000777" /></a>

<a href="http://www.flickr.com/photos/daichielmo/5482548346/" title="P1000790 by traumerei, on Flickr"><img src="http://farm6.static.flickr.com/5097/5482548346_5650d4426f.jpg" width="525"  alt="P1000790" /></a>

<a href="http://www.flickr.com/photos/daichielmo/5481951961/" title="P1000797 by traumerei, on Flickr"><img src="http://farm6.static.flickr.com/5176/5481951961_12eeb0f4f1.jpg" width="525"  alt="P1000797" /></a>

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   <title>Release of new track named fig on the piano</title>
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   <published>2011-02-26T09:39:39Z</published>
   <updated>2011-02-26T10:37:18Z</updated>
   
   <summary> couple of poems for &quot;une figue sur le p...</summary>
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<br>
couple of poems for "une figue sur le piano".
<br>
digital compilation from wonderyou.
<a href="http://www.naturebliss.jp/WNDU/?p=620" target="blank" >information</a>
<a href="http://itunes.apple.com/jp/album/id422501810" target="blank" >iTunes preview</a>
<br>
<br>
<br>
幾つかのものが壊れた1月。
暫く疎遠になっていた友人からメールが一通届いた。
内容は、彼女のレーベルから出すコンピレーションに参加して欲しいとの事。
しかもコンセプトはMusic for Couples。
<br>
数年の時が経ち、今こうやって一緒に何かを創ることができることをとても嬉しく思い、ティーバックから紅茶が滲み出すより早く、返信をした。
僕の曲は殆どが愛の曲だから、コンセプトは予めクリアしているとして、どの曲を提供しようか。
どうせなら新しい曲を作りたかった。
<br>
ちょうどその頃は別件でショートフィルムの音楽を作っていて、深夜に独り、近所のグランドピアノが置いてあるスタジオに行って録音をしていた。
コートを着込んで、缶コーヒーを買って、煙草を一本吸ってからピアノの蓋を開ける。
窓からは寝静まった夜景が見える。
25時。
思ったよりも早く別件の録音が終わったので、残りの時間で即興演奏をした。
頭の中がとても静かで、何もイメージも持たずに、だだ純粋に音を連ねた。
それがこの曲。
<br>
そのひとつしかないテイクを大切に扱いながら、センシティブに少しだけデコレーションをして、薄いヴェールで包んでいった。
まるで、フィグが入っているショコラのように。
恋人たちの為のヴァレンタインは2週間後だった。
<br>
そのようにして出来たこの曲に、生命を吹き込むにはストーリーが必要だった。
fig on the piano
そんな言葉が急に思い出され、ヴァレンタイン（恋人）、少し哀しいメロディ、赦されるヴァース。。。
神宮前を歩きながらそんな事を考えていたら、雪が舞ってきた。
東京で初めての雪。
<br>
左側の詩は僕が書きました。右側の詩は顔も知らない女性が書いてくれました。
未だ見ぬ恋人からの、未だ見ぬ恋人への、
それぞれ冬と夏の、ピアノと無花果しか登場しないストーリー。
<br>
少し哀しい恋人たちへ。
遅くなりましたが、ヴァレンタインのプレゼントです。
<br>]]>
      
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   <title>sickles</title>
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   <published>2011-02-13T15:12:38Z</published>
   <updated>2011-02-13T15:23:19Z</updated>
   
   <summary> 2月。 東京にも2度目の雪が降り、僕の故郷のように音を吸い込む程ではないが静か...</summary>
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<br />
2月。
東京にも2度目の雪が降り、僕の故郷のように音を吸い込む程ではないが静かな夜が相変わらず続いている。
こんな寒い夜には、湯槽にゆっくり浸かり体の芯を温める。
<br />
湯槽に浸かりながら、本を読む事に慣れてしまった。
短篇集を好んで持ち込むのだけれど、愛や恋のお話は、火照る体や薄くなる酸素を相まって、官能さえ覚える。
時に長編を、デュマ・フィスの「椿姫」を持ち込んだ時は、失神する直前に本を湯槽の中に落としたりもした。
逆カメリアコンプレックスの餌食になら喜んで。

今夜は、優しく悲しい私小説の最後の一篇を読んだ。
頬を伝ったものは汗か涙かは分からないが、悲しみと美について考えた。
特に昨年はたくさんの辛いこと、嬉しいことがあり、多少なりとも人生に対して余裕さえ出てきたような気がしている。
悲しみをありのまま受け止め、しっかりと沈んだ後に、自身の浮力でゆっくりと浮かび上がる。
そういう事を重ねていると、自然と悲しみも美しく思える。

もちろん人の生死や金に関わることは、まだまだ笑い飛ばせないけれど、愛や恋については「美しいのだから良いじゃない」と思うようになった。
<br />
しかし、本当にそうだろうか。
悲しいから美しいのか。
美しいから悲しいのか。

思考の糸口を裂くように意地悪な質問を自分に対してしてみると、案外どちらが本当か分からなくなってくる。
<br />
ふと頭を下げ、浴槽の水面を見ると、
悲しみの鎌と美の鎌を、
両手に持った死神が優しく微笑んでいた。

そして、頬から水滴が落ち、水面に輪が広がった。
<br />]]>
      
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   <title>alone again naturally</title>
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   <published>2010-08-31T18:25:34Z</published>
   <updated>2010-08-31T18:27:41Z</updated>
   
   <summary>前回の更新が6月25日。 時計の針は12時をとっくに回り、今は3時。 そして今日...</summary>
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      <![CDATA[<a href="http://00traumerei00.com/blog/images/%E3%83%94%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%A3%2018.png" rel="lightbox" title="" class="border"><img alt="%E3%83%94%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%A3%2018.png" src="http://00traumerei00.com/blog/images/%E3%83%94%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%A3%2018-thumb.png" width="248" height="160" hspace="5" style="float:left;" /></a>前回の更新が6月25日。
時計の針は12時をとっくに回り、今は3時。
そして今日から9月。
ここは約2ヶ月間、放置してしまったという事ですね。
<br />
皆さまはお元気でしょうか。
僕はというと、恋の痛手が癒されぬまま蒸されてしまうような夏がやってきたので、アンビバレントな夏の夜の夢を見ていたような気分です。

この間にレーベルも本格的に始動し、9月に発売するMujikaEaselのジャケットデザイン・11月に発売するコンピレーションの企画や楽曲制作をしていました。
仕事もちょうど山を迎え、徹夜も何日かありました。
友人にも沢山会い、ギャラリーに行ったり、夕暮れを眺めながらフレンチを食べたり、ライブに集まったり、神宮前の花火を遠くから眺めたり。
とても似ている人と食事をしたり、横浜にある古い館に足を運んだり、オフィスの引っ越しがあり、凍った花を見て、青色に染まった美術館を見ました。
もちろんその間に、何人かの女の子とデートをしました。

とても目まぐるしい夏。
<br />
そして秋を目前にして、僕の胸を占めている感情は、諦めにも似た孤独です。
裏切られた。
というのは大袈裟ですが、女の欲望の犠牲になり（それは僕の欲望の犠牲にしたという意味でもあるのですが）傷ついたままこの猛暑を迎え、錯乱したまま熱に冒された結果、乖離してしまった。そんな感覚です。
恋は僕の人生ですが、どうやら愛を見失ってしまったようです。
人を愛するという意味が、もっと言うと、人を愛する気持ちが分かりません。

乖離したまま、或る意味で人間の愛を諦めたまま生きて行くのも悪くないかもしれませんが、されど、しかし。
<br />
もうじき、秋がやって来ます。
この”熱”の中で何かを見失ったのであれば、落ち葉を踏み吐く息が白くなる頃、失った”温度”を取り戻す。
そんな期待を胸に、高い空と黄金の葉を想像しながら、眠りにつく事にします。
<br />]]>
      
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   <title>cannot be ugly is not beautiful</title>
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   <published>2010-06-24T15:59:13Z</published>
   <updated>2010-06-24T16:02:48Z</updated>
   
   <summary>とても醜いおはなし。 この春からの出来事で人生の不可思議さ、人間の感情の脆さを痛...</summary>
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      <![CDATA[<a href="http://00traumerei00.com/blog/images/photo_low_51.jpg" rel="lightbox" title="" class="border"><img alt="photo_low_51.jpg" src="http://00traumerei00.com/blog/images/photo_low_51-thumb.jpg" width="160" height="240" hspace="5" style="float:left;" /></a>とても醜いおはなし。

この春からの出来事で人生の不可思議さ、人間の感情の脆さを痛感している。
文字通り、痛い程に。

というのは、かつて美しかったものが醜く変化していく様を見つめなければいけなかったから。
何処にも罪はなくて、全てが罪の上に存在しているからなのかは分からないけれど、互いの醜い所を見せ合い、攻撃しあって関係が崩れて行く。
果実が腐乱していくように。
良い関係が築けた筈だからこそ勿体ないとは思うが、愛の為にそうせざるを得ないのだとしたら、愛はまた醜くもあるのだろう。
他人への愛であれ、自己への愛であれ。
<br />
美しいものを記憶の中で美しいままにしておく事を、あの人は”自惚れ”と云った。

自惚れ…
”それは、一つのたのしい幻想、生きるための幻想なのですから、実質なんぞ何も要りません。自惚れ屋にとっては、他人はみんな、自分の自惚れのための餌なのであります。”
三島由紀夫の言葉を読んで、笑ったね。
<br />
その生温い幸福の中にいて、孤独など分かるはずがない。
幸福も孤独も勝ち取るものだ。
生まれ持った孤独は、日々の中で鈍ってゆくが、それでも勝ち取った人だけが孤高になれるのか。
などと考えたけれど、それはすごく淋しい事。
本当は耐えられない程に淋しくて、幸福に憧れて、なかなかそうなれないから理由をつけてるだけなのかもしれない。

”傷つきやすい人間ほど、複雑な鎧帷子を身につけるものだ。そしておうおうこの鎧帷子が、自分の肌を傷つけてしまう。”

花が枯れるのは美しいが、果実が腐るのは醜い。
しかし、醜いものでさえ美しく変えてしまう魔法を、僕は知っている。
ほんとうはそれが失われてしまっただけのおはなし。
<br />]]>
      
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   <title>bonjour tristesse</title>
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   <published>2010-06-10T20:31:11Z</published>
   <updated>2010-06-11T13:50:07Z</updated>
   
   <summary>最近はいろいろな事に想いを巡らせていました。 特に愛について。 また、友人にもっ...</summary>
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      <![CDATA[<a href="http://00traumerei00.com/blog/images/4627284355_39c5c8b2a7_o.jpg" rel="lightbox" title="" class="border"><img alt="4627284355_39c5c8b2a7_o.jpg" src="http://00traumerei00.com/blog/images/4627284355_39c5c8b2a7_o-thumb.jpg" width="208" height="160" hspace="5" style="float:left;" /></a>最近はいろいろな事に想いを巡らせていました。
特に愛について。
また、友人にもっと時間を大事にしろと言われ、人生についても考えています。
ここも暫くは、恋の為の私小説のようになっていました。
（前回のpostと時系列が前後しています。ただこの話はどうしても書き残しておきたかったので。）
<br />
ーーー
星屑と烏
<br />
この春に生まれた悲恋を引きずったまま、5/13には久しぶりにtraumereiでのライブがありました。
ある恋の曲を弾くことで全てが決まるという思いで、それまでの愛情と悲哀と憎悪と希望を、全て背負ってステージに立ちました。
***

愛が拗れ、憎しみさえ沸き上がりつつあったのだけれど、その曲はライブ前日の朝にようやく完成しました。
出来たばかりの曲のラフを聴きながら電車の中で古い手紙をふと見た時に、憎しみは音もなく消えていきました。
本当に音も無く、すーっと。

***
愛憎を抱えたまま烏は飛び立つつもりだったけれど、その必要は無くなり、愛だけを持って飛び立ちました。
鳥は飛んでいる時には下を見ないそうです。
でも、いつか羽を休める泊り技でまた会える事を祈って。。。
<br />
まだ生まれたばかりの曲。
覚束ない指の動きが、逆に言葉を呟いているように聴こえます。
期間限定で公開するので、聴いてみて下さい。
<a href="http://00traumerei00.com/dl/traumerei_100513.zip">traumerei Live at Daikanyama 2010/05/13</a>
（当日の録音の中から２曲だけ整えました。新曲と必ず最後にやる曲。ピアノソロとARAKI Shin,Mujika Easelが参加しているもの。）
ーーー
<br />
それでも、眠れない日は続きます。
夜中に起きて寝汗が染みた服を代え、ソファに積まれている本を読み、眠りの国に呼ばれるのを待ちます。
まるで病院の待合室のように。
ふと手にしたのは、サガンの「悲しみよこんにちは」でした。
恥ずかしながら、この歳になるまで”名作”と呼ばれるこの作品を読んだ事がありませんでした。
それは何となく気恥ずかしかった為ですが、人生における大切なことの全てはタイミングであり、出会いです。
もっと若い頃には気付き得なかったかもしれませんが、27才にしてこのタイミングで読むと、洗練された物語の底に漂う虚無の香りを確かにとらえました。

そして、先の見えないトンネルのような暗闇を前にし、セシルは言いました。

「ねぇ、烏はもうジムノペディを捨てたわ。
足かせを切り捨て、全浮力をもって新しい気流を捕まえる為に。
でも恋の影が目の前をちらついて、正しく飛べないの。
哀れで愛しい鳥よね。」

…そんな事を呟きながら、また浅い眠りに戻ります。
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   <title>stay real - to be different each other</title>
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   <published>2010-06-07T21:05:57Z</published>
   <updated>2010-06-07T21:14:48Z</updated>
   
   <summary>今は4:50am。 外はすっかり明るく、鳥の鳴き声がします。 鳴き声は高い音で、...</summary>
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      <![CDATA[<a href="http://00traumerei00.com/blog/images/3639846580_711cd5f389_b.jpg" rel="lightbox" title="" class="border"><img alt="3639846580_711cd5f389_b.jpg" src="http://00traumerei00.com/blog/images/3639846580_711cd5f389_b-thumb.jpg" width="240" height="160" hspace="5" style="float:left;" /></a>今は4:50am。
外はすっかり明るく、鳥の鳴き声がします。
鳴き声は高い音で、朝の青い空気に針で糸をとおしている様です。
想像して。
鳥がつくる朝の刺繍を。
<br />
昨夜は体調が悪かったので風邪薬を飲み、優しい音楽を聴きながら眠ったら、久しぶりに90分で起きずに3時間熟睡できた。
今は妙に体も心も軽いので、ここ数日の混乱を解消する為にも、文章を書こうかと思いデスクの前に座っている。

部屋のオーディオを消し、静かな空気と黄金の林檎水を。
<br />
僕は”愛”など知らない。
愛など知っている人なんて殆ど居ないとも思う。
きっと”愛のようなもの”を信じて行く事で、辿り着けるのだろうけれど、きっと死ぬ瞬間にそれを感じられたら良い様な気がする。
となると、要は”信じる事”なのか。

僕は”嫉妬”は知っている。
時に愛情の裏返しとも言われるそれは、詰まる所、自己愛なのだと思う。
相手の中に自分を見出して（もしくは相手に自分を投影して）、その自分を肯定したいが為に縛り付け、上手く結べないと嫉妬をする。
嫌な感情だけれど。

僕は、自分の我が儘な性格の為に、大切な人を傷つけた。
それは”愛のようなもの”や”嫉妬”が醜い”執着”になり、苦しめたという事。
気付いてはいたのだろうけれど、認めたく無かったのだと思う。

ごめんね。
<br />
時にはこうして、ちゃんと立ち止まり、心の底を見つめる。
何かに没頭して、忙しさの中で心を亡くし、、、行き場のない感情を殺し。
それは時に必要な事なのかもしれないし、そうやって生きて辛い事を忘れる人も居るのだろうけれど。
僕はそれをしたくないし、心の底に溜まってしまった感情がなにより可哀想。

人は悲しいけれど忘れていく生き物。
そんな常套句を耳にするけれども、忘却もまた与えられた才能。
僕は忘れやすいから、ちゃんと立ち止まって残された想いを宝石にしてあげなければ、次に進めない。
過去にもそうやってきた筈だし、そうやって出来た宝石が幾つもある。

ただ、これは押し付けているわけではなくて、僕の場合の話。
きっといろいろなやり方があるのだと思う。

要は、感じる心に誠実である事。
それと、消えたくなくてもいずれ消えてしまう感情も大切にしてあげる事。

僕は人の心に残らないものなんて、つくる意義が無いと思っている。
<br />
ここまで書いて、煙草に火をつける。
外では烏が鳴いている。
烏。全ての色を吸収して黒くなった貪欲で罪深い奴。
でも、とても綺麗な目をしている。

自分の中の”善”と”悪”について、僕はどちらも愛しているし、欲望は美しい。
喜劇も悲劇も美しい。
美の定義はみなそれぞれ違うだろうけれど、そんな不確かな概念だからこそ通じるものがある人同士で惹かれ合うのだろう。
<br />
最後に「優しいひとになってね」と言われた事がある。
ごめん。
”優しさ”に関して長い間考えてみたけれど、僕にはもう少しだけ時間がかかりそうだ。
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